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生成AI時代の歩き方 終戦記念日

今日は終戦記念日です。

1945年8月15日 天皇の終戦の玉音放送が、ラジオで流れました。


日本全国の大都市が空襲で焼け野原になり、広島、長崎で原爆を落とされ、ソ連が参戦してきました。

私も小さい頃から、原爆や空襲の悲惨なドラマや本をテレビでみたり、図書館で読んだりしていました。「8月がくるたびに」という絵本は繰り返し読みました。
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そんな悲惨なことがおきてから、15年後に生まれ、多感な少年期は30年後ぐらいでした。

当時は、今よりはるかに終戦記念日は、社会の大きな出来事だったと思います。

私も、なぜ、日本は、巨大な米国などと戦争に突入などしたのか、なぜ戦争を回避できなかったのか、物心つくころから思っていました。

もっとも印象にのこる、その言葉は満州事変の張本人、陸軍きっての天才といわれた石原莞爾中将の、東京裁判山形出張所での言葉です。裁判官から、戦争責任はどこにある、というと、石原莞爾は、大声で、「明治維新のペルーの黒船艦隊だ!」と叫んだそうです。


それが、歴史を知る人の正解だと私も思います。

戦国時代、日本は世界最強の軍事国家でした。
それを利用しようと、豊臣秀吉は慶長の役を起こしました。
しかし秀吉の死後、天下を統一した家康は、世界に目を向けず、武器をみんな寺の釣り鐘や農機具に作り変え、平和な260年の礎を作りました。軍事の強い武将で、このような人物は古今東西どこにもいなかったでしょう。

江戸時代は学問を中心に、戦争もほぼなく、非常に平和で豊かな社会が実現されました。世界で最も暮らしやすい、知的水準の高い国家だったのです。

それを嘉永六年ペリーが大砲で脅して、開国を迫り、植民地化の危機意識から、江戸幕府は倒れ、明治政府が樹立され、富国強兵のスローガンのもと、着実に国力、軍事力をのばし 、日清戦争に勝ち、日露戦争にかろうじて勝ち、世界で恐れられていた2大国を打ち破ったことで、大衆も日本が無敗の神国と勘違いし、軍国主義化していったのです。

石原莞爾の指摘はそのことを言ってるのです。
515事件で、海軍将校が犬養毅を暗殺したとき、嘆願書が山のように送られ、だれも死刑にならなかった。
226事件は、陸軍上層部は守ろう、という動きもあったが、さすがに天皇が強硬に指示して鎮圧しました。
しかし226事件以降は、軍部の暴走をとめることはできなかった。昭和天皇も回顧録で、もし、太平洋戦争を許認可しなければ、自分の身にもなにか起きたかもしれない、と独白された記録があります。

臣下の閣僚が皆殺しに近い形になった226事件以降は、天皇ですら危険を感じていたのだから、ましてや、閣僚はみな戦争への道を反対すれば、命はない、と感じたでしょう。

大きな統合的な戦略もなく、縦割りの官僚よろしく、陸軍は満州へ、海軍は石油を求めて東南アジアへと侵攻していきました。

真珠湾攻撃は、そんな中で、海軍中心にその計画を進めていったのです。

こんな軍事力のまた裂きのような状態で、米国に戦争を仕掛けたのです。本当は、追い詰められて、やむなく口火を日本から切ったのですが。

それで、戦後、GHQの指導のもと、愛国賛美や軍事崇拝を徹底的にタブーとして貶めてきました。憲法も世界で初めて戦争放棄を掲げました。
もちろん私も、反戦、反軍事、反権力という、教育を受けてきました。

しかし昨年に起きたウクライナ戦争は、核を手放した国家が、いとも簡単にロシアの侵攻を許し、全土が戦場になりました。

これで日本は本当にいいのか、という問題を押し付けられました。
隣国は核を持つ独裁国家中国ロシア北朝鮮です。

独裁国家の戦争勃発の確率は、民主国家の10倍ともいわれています。

そして台湾有事は一食触発です。

戦争を起こさないためにはどうするか、これは国民全員の課題です。

そのなかで、戦後は、平和主義、核廃絶、戦争放棄こそ平和への道でしたが、いまはそれがなおさら戦争を誘発する可能性があることをウクライナは証明しました。

歴史的に見れば、戦争が勃発を始めた南北朝時代から、室町時代、戦国時代までの267年戦乱の世が続き(1333年から1600年)、江戸時代の平和な267年が続き(1600年から1867年)、戦争の多かった明治大正昭和初期の78年戦争の時代が続き(1867年から1945年)、戦後から今年までの78年が平和な時代でした。(1945年から2023年)

そうやって見ると、来年から日本も戦争の時代になります。

経済的な復活が、日本を戦場にすることから守ります。
それは、ポールケネディが「大陸の興亡」という本で明確になります。

恐ろしいです。 なにげない日常の中で、ある日突然ミサイルが落とされ、日常世界は一変します。ウクライナの人はそう言っていました。

日本人にできることは、日本国民にできることは、なるべく早くひとりでも多く生成AIの活用方法を覚えて国民の知的ステージを飛躍させることです。

まずは、日本人は、平和ボケ脳を切り替える必要があります。どの外国へ行っても、常に身近に戦争がり、まったく気配すらないのが、日本でした。

タイとカンボジアの国境は、機関銃やバズーカ砲を持っている兵がうろうろしていました。
DMZと呼ばれる非武装中立地帯は、北朝鮮との国境で、韓国の兵隊は、あまりの緊張と恐怖から精神を病んだり、自殺したりする徴兵があとを絶たないといいます。

米国も、中国も、イギリスもフランスも常在戦場です。

とにかくこの国が戦場にならないようにするためには、国民知の上昇が必要です。
生成AIの出現は、すでに教科書に記述されている内容を解答する試験に、なんの価値もないことが明確です。

生成AIを中心とする教育こそ、国を二度と滅ぼさないための教育だと思います。

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