« 歴史から学ぶコロナとそのあとの世界 | メイン | 生成AI時代の歩き方 終戦記念日 »

アキラの予言とコロナ危機

1988年、漫画「アキラ」が映画になり、大きな話題になりました。
当時僕は、ゲーム会社に勤めていたので、そういうことにとても関心がありました。
89年にコンサル会社に移り、マルチメディアコンサルタントを標ぼうしていたので、
当時、マルチメディアの代表各のレーザーディスクを購入し、それでアキラを何度も繰り返し見ました。

そのアキラが結構最近ネットで取り上げられていて、その理由が、1982年、関東地方で「新型爆弾」が炸裂し、東京は崩壊。これが引き金となり起こった第三次世界大戦から、世界は再建の途上にあった。その復興の象徴として、2020年にネオ東京でオリンピックが開催予定というシナリオ、そしてそれが開催されない、という結末は、まさに現代とぴったりなのです。

一昨日、NHK Eテレで「緊急対談 パンデミックが変える世界 海外の知性が語る展望」という番組を見ました。

ホモサピエンスやホモデウスで最近一世風靡した、イスラエルの歴史学者 ハラリ、米国の政治学者イアンブレマー、そしてフランスの経済学者、ジャックアタリです。

前のブログでも述べましたが、米国と欧州と中国がいっぺんに経済がとまったことは、いまだかつてなく、これからの経済社会が想像できません。

この番組には登場しませんが、ビルゲイツは、米国のパンデミックはいったん六月に収まるけど、また第2波がくるであろう、と言っていました。そしてその第2波、第3波がより強毒性を帯びて世界に蔓延する恐れがある、と。


この番組に戻りますが、
イアン・ブレナーは、指導者なき世界で最初に経験する困難だと言っていました。
特に、発展途上国がもっとも深刻であると。日本や米国、中国、欧州の先進国は乗り越えられても、発展途上国が大変なことになる、と。そして、コロナが強さを強めて第二波、第三波がくれば、それは壊滅的な悲劇が訪れると。

ハラリは、この三か月で申告に世の中が変わると。そして民主国家のいくつかは、独裁国家に変わると。ハンガリーはすでに、コロナ危機を利用して、独裁政権を築いてしまった。

イスラエルもネタニエフ首相が、議会選挙で裁判に負け、コロナ危機に乗じて議会の閉会を宣言し、戒厳令的な状況にしようとしたので、いままで、政治的発言をしなかったハラリは、自ら、民主主義をそこなうものとして、発言し、世論を味方につけて、議会の停止の危機を阻止しました。

ハラリは言います。国内では、独裁制になるか、連帯するか、グローバルでは、国家は孤立するか、協調するか、である、と。


ジャックアタリは、コロナ危機をコントロールできなければ、世界経済は20%減になると。
やはりハラリのいうように、市場経済と民主主義の崩壊の危機であると。

国内の産業は60%以上のダメージになり、余裕のない国民は、利己主義が蔓延すると。


しかし、ポジティブに考えれば、困難な時こそ社会は進歩する。
世界の大衆が、利他の精神に目覚めれば、この世界的危機は、とても進歩的社会に生まれ変わると。

これらの話を聞いて、ジャックアタリが、きわめて楽天的な話を番組の終わりにし、多少は視聴者は恵まれたような感じだが、世界中の国民が利他主義に目覚めるなど、あまりに楽天的希望的観測にすぎない。

今日の番組をみて思いました。

第3次世界大戦になるか、あまりに長期的低迷するか、人々が利他の精神に目覚めて、世界中が一致団結してこのコロナ危機を医学的にも経済学的にも脱出することができるか。

これには、まずいまほぼ確実に当選と言われているトランプが大統領を敗れて、民主党のバイデンが選ばれ、中国の習近平と和解して、中国と米国が一致団結して協調体制をとらなければならない。

今の米国で、もっとも可能性としては、起こりにくい状況です。


第3次世界大戦と、長期世界的な大好況と、国民が利他の精神に目覚め、民主党のバイデンが大統領になり、習近平と協調路線をとって、このコロナ危機を世界的に乗り越え、歴史上はじめてのユートピアの世界が誕生する確率は、7:2:1、もしくは6:3:1でしょう。

7もしくは6が、第三次世界大戦

2もしくは3が、各国が孤立主義を深め、長期的な不況のまま混迷を深める。

1が各国が連帯し、そして協調体制をとり、先進国では、ICTがより進化するブルーオーシャン社会が実現し、幸せ度が増す社会が実現する。

私はもちろん、1の可能性にかけて進みます。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.media-5.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/376

About

2020年04月11日 22:06に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「歴史から学ぶコロナとそのあとの世界」です。

次の投稿は「生成AI時代の歩き方 終戦記念日」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

ブログパーツ

Powered by
Movable Type 3.34