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歴史から学ぶコロナとそのあとの世界

中国と欧州と米国で経済が停止してます。

日本も緊急事態宣言が出ました。

かつてないこの事態は、未来になにをもたらすでしょう?

このコロナウイルスがいつ収束するかにもかかっているでしょう。

最近「ETV特集 パンデミックが変える世界 歴史からなにを学ぶか」という番組をみました。とても参考になる番組でした。

このテレビでは、過去伝染病の蔓延は、大きく社会を変えてきたそうです。

幕末、天然痘を種痘でなおした蘭学者は、一気に弾圧の対象から尊敬の対象に変わったそうです。
しかし、幕府が開国して、異人たちがコレラを持ち込んだら、幕府は倒された。


それによると、1917年、第一次世界大戦中に欧州でスペイン風邪がはやり、5000万人の人が死んだという。

日本でも、演劇作家の島村抱月がスペイン風邪で死に、松井須磨子がそのあとを追って話題になりました。

そしてスペイン風邪は三度世界を襲ったという。

最近、シベリア凍土からスペイン風邪で死んだ人の遺体を掘り起こし、そのスペイン風邪のウイルスを取り出した日本の学者がいました。

その人がスペイン風邪のウイルスを取り出して、培養して猿に注射したら全部死んだそうです。かつてない、致死率の高いウイルスであることが判明したそうです。

スぺイン風邪は3度の伝播の波がきて、最初は死亡率が低く、三度目はかなり致死率が高い、毒性の強いウイルスに変貌していたのです。

コロナウイルスも、たとえ今年収まっても、来年も襲ってくる可能性があります。
従来のインフレンザは一度かかれば、大抵抗体ができるのですが、今回のコロナウイルスは、一度治っても、またぶり返す事例が出ています。

つまり今後何年にもわたり、スペイン風邪のように、何度も強さや形を変えて、世界に広がる危険性があります。

これは、ホモサピエンスの根幹的な特徴である、「集団で生きる」根本的な生き方を、根本的に崩すものです。

政府や都知事が繰り返し三密禁止をアピールしています。密集場所、密閉空間、密接場面。
本来三密とは仏教用語で、身語意を指し、大衆の体とことばと、意思は仏につながる、という意味です。

奇しくも、サピエンス全史を書いた、イスラエルの歴史家、ハラリは言います。
これから人類が向かうべき道は、
全体主義か 個人主義か
孤立主義か 連帯か
が迫られているそうです。

いまから100年前に発生したスペイン風邪は、第1次世界大戦の疲弊と、ブラックマンデー後の大恐慌と相まって、世界は、ナチスの誕生や、ブロック経済化という孤立主義へ向かい、帝国主義と相まって第二次世界大戦に突入しました。

今回も、トランプ政権や、イギリスのEC脱退のように、世界は孤立主義に向かっています。

しかし、こんどのコロナウイルスは、あまりに感染力が強く、小さな組織すらも許しません。

今回のコロナは、三度目の波が来る頃には、会社はもちろん、学校という集団すらも成り立たなくなる可能性があります。

つまり、テレワークであり、遠隔スクールが必要になってきます。

社会はいかにすぐれたバーチャルな組織をつくるかが、重要になってくるのです。

それは、企業でいうなら、AIをうまく活用して、いかに個人個人の働いた価値を公平平等に明確化し、人と組織を成長させ、バーチャル組織の生産性を高めるか、です。

それは、個人個人の実質的能力をいかに上げるか、にかかってきます。

手前みそになりますが、私は11年前にそのような社会がきて、どのようにそのような社会で優位に生き抜くか、を本にして主張しました。

「究極の経営」と「至高の学習法」です。
http://www.media-5.co.jp/hp/info/new/kyukyoku.html

http://www.media-5.co.jp/hp/info/new/sikou.html

私は、このような社会で人々のお役に立てるツールを30年かけて開発してきました。

ただ、パンデミックがこのような社会をつくりだすとは、想像できませんでした。

歴史書は、社会のイノベーションがパンデミックで起こる、なんて、どこにも書いてなかったからです。不況や恐慌が社会のイノベーションを起こすのだと思ってました。

しかし、致命的な不況や恐慌は、実はパンデミックが陰で原因となっていることが、今回わかりました。

できればみなさんにもう一度お読みいただきたいです。

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2020年04月07日 04:59に投稿されたエントリーのページです。

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