« あけましておめでとうございます! | メイン | 生成AI時代の歩き方 終戦記念日 »

NHKスペシャル 見えない貧困

昨日、NHKスペシャルで、「見えない貧困」という特集を見ました。

母子家庭や、派遣社員の子供たちが、親の収入が少ないために、旅行にいけない、塾にいけない、大学や専門学校にいけない、高校生は、とにかく放課後や、休日にアルバイトに明け暮れる、ということでした。

このマクロ的な原因は、30年近く続く内需の縮小であり、少子高齢化、経済の成熟化が原因でしょう。


米国では、経済の成熟化で行き詰った1980年代、レーガン大統領がレガノミックスで内需を拡大して、経済の閉塞感を打破し、カーター、ブッシュと続く社会保障型、戦争型の大統領でまた経済が落ち込み、それをクリントンのスーパーハイウエイ構想でまた経済を盛り上げました。

そのあと、歴史は繰り返し、ブッシュジュニアの戦争経済、オバマの社会保障型経済による閉塞感のあと、レーガンを理想とするトランプが大統領になりました。

トランプの、ブロック経済にも近い、内需拡大を最優先とする経済政策は、おそらく成功するでしょう。


景気をあげるには内需拡大しかないのです。

このNHKスペシャルを見て、私がもどかしいと思ったのは、この番組に登場する、母子家庭や派遣社員のこどもたちは、なぜ無理してまでも、高い月謝を払って専門学校や大学へ行こうとするのか?ということです。

勿論、今は、団塊の世代の大量定年退職で、新卒者は大企業で引っ張りだこです。

だから、確実に大学や、その企業に必要な専門学校に行けば、けっこう大企業に入れます。


しかし、専門学校や大学に行かなくても、高校中退でも、いまは、大学受験認定制度は、高等学校卒業程度認定試験に代わり、合格もしやすくなっているといいます。

べつに義務教育卒業でも、資格をとって、社会勉強を数年してから、インターネットを活用して、ビジネスにチャレンジをする方法もあります。


経営者の集まりでも、あまり高学歴の経営者はそれほど多くは見受けられませんでした。

日本は諸外国に比べて学歴をそれほど重視している社会とは思えません。


したがって無理に大学に進学するよりも、大学や大学院は経済的な余裕が出てから進学を考えるとして、ますは、資格をとって働き始める、という道もあるのです。


今は、大企業は、団塊の世代の大量定年退職と、アベノミクスの円安政策によって、業績が好調のため、入りやすいかもしれません。

しかし、トランプ大統領は、円安を非常に嫌っています。レーガンのときのように、強引に円高へ誘導することをおそらくするでしょう。

私はトランプの経済政策は成功すると思います。
経営者は経済を命がけで対処してきていますから、肌身で理解しています。
さらに人も命がけで活用してきましたから、やはり、肌身で理解しています。

日本も、昔は数多くの経営者が政治に参加しました。しかし、今はあまり政治の世界で、経営者はいません。

まあ、週刊誌のスキャンダル合戦が過熱して、好き好んで、政治家を目指す経営者はいないでしょう。あまりに革命的なことを言って暴れると、ホリエモンのように虎の尾をふんで、逮捕されちゃうこともありますし。


若い人には、学歴よりも、もっと社会を見つめて、自由に好きなことにチャレンジしてもらいたいものです。

たとえ、家庭が貧困で、塾や学校に通えなくても、今はネットでいくらでも勉強できます。

ハーバード大学など、米国の優秀な大学は、インターネットで無料で講義を開放しています。

そして天才とわかれば、奨学金をだしてまでも大学の門戸を開いています。


確かに、日本は今や一人当たりの国民総生産は、先進国最低です。

でも安全と学歴に依存しない、自由な経済の土壌があります。

どんなに貧困家庭でも、インターネットを活用すれば、学び、豊かな暮らしも可能です。

番組のゲストに、元AKBの高橋みなみさんが出ていました。彼女も母子家庭で、中学の制服も古着を買った思い出を語っていました。


しかし、彼女はAKBに入り、今や国民的アイドルの一人になったのです。

芸能界だけでなく、学歴がなくても、日本は様々なチャンスは転がっています。

それをどう生かすか、ということが大切でしょう。


勿論、簡単ではありません。しかしいい大学を出ても、大企業に入っても、出世競争はものすごく大変です。

人生に簡単なコースなど、よほどお金持ちの家に生まれない限り、ないでしょう。


日本は今、閉塞感と絶望感とやる気のなさで蔓延しています。

でもそこに、自由と大きなチャンスは転がっていることも確かです。

あたりまえのようですが、資格をとっただけでは食べられません。

それを武器に、どうしたら、お客様に喜んでもらえるビジネスがあるかを見つけ、実行することです。

今の日本人にかけているのは、そこだと思います。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.media-5.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/345

About

2017年02月13日 09:11に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「あけましておめでとうございます!」です。

次の投稿は「生成AI時代の歩き方 終戦記念日」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

ブログパーツ

Powered by
Movable Type 3.34