トランプが米国大統領になる意味は
トランプが米国大統領になりました。
知り合いの米国人は、ことごとく、トランプを嫌っていました。
トランプが大統領になったら国を捨てる、という人もいます。
みなさん白人ですが。
ただ、行き着く方向性はヒラリーもトランプも同じだと思います。
ただ、あからさまに、移民排除やブロック経済をかかげるトランプと
富裕層を最優先にしながら、巧妙に戦争に持ち込むヒラリーかという
方法論のちがいでしょう。
トランプの勝因はただひとつ、米国での低所得層の強い支持です。
それは、トランプが、移民を声高に排除する、という政策を掲げたことがすべてでしょう。
まさに、ドイツが、第1次世界大戦で敗れ、ハイパーインフレになり、国中で失業者があふれたときに
ユダヤ人排除と、アーリア人種の優位を掲げたヒトラーと同じ手法で大統領になりました。
世界大恐慌がおこり、世界中がこの恐慌から抜け出せないなかでのできごとです。
(経済成長と景気の関係)
なぜか戦争は不景気のなかで起こります。
不景気になると、失業者であふれる。
そして、失業対策を声高にあげるリーダーが現れ、手っ取り早く移民排除をおこなう。
そこで起こる様々な混乱に乗じて、戦争が始まる。
いつの時代も、人々の社会への不満は戦争につながります。
供給過剰で行き詰った経済を、戦争による破壊で、まずはチャラにし、
そしてまた新しく都市を建設することで、需要を創造することで
恐慌から抜け出す、ということなのでしょう。
トランプの当選は、その出方はまさに、そういう流れの一環として実現したのでしょう。
イギリスのEU離脱に続き、
第二次大戦前の欧米のブロック経済のはじまりです。
人類が、戦争という安直な需要創造ではなく、情報化社会にふさわしい需要創造を選択することを祈るばかりです。