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宗教消滅と資本主義の終焉

お盆休みに宗教消滅という本を読みました。

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米国はいまだに70%以上のキリスト教信者がいますが、
日本の新興宗教も激減し、ヨーロッパのキリスト教徒も
目に見えて減っている、というお話です。

簡単な話、マックスウエーバーを引き合いに出し、
資本主義は敬虔なキリスト教とともに起こった、というなら
水野和夫氏の「資本主義の終焉と歴史の危機」を引き合いに出し、
資本主義が終焉するなら、宗教も終焉するのでは、という話です。

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以前資本主義の終焉についてこのブログで触れました。
http://blog.media-5.jp/kitabatake/2014/05/post_102.html

資本主義時代の次はなにか?

シンクタンク時代の知人と20年ぶりに再会し、こんな新聞記事を紹介してくれました。

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共感と利他の精神が、資本主義の次のカギ、と主張されています。


まさに先のシュタイナー教育につながる話です。

ルドルフシュタイナー教育講座1 教育の基礎としての一般人間学 高橋巌訳 P26

「私たちの内部の感情世界は共感と反感の・・・魂の拡張と収縮の、絶えざる相互作用なのです。」

そして「反感」は記憶として形(表像)になり、「共感」は意志になるそうです。

そして

「本来人間は宇宙との関連の中で生きているのです。表像する私たちは、自分の中ですでに宇宙的な要素を持っているのです。」 p31

「宇宙そのものもまた、絶えず共感と反感による働きを、私たちと共に行っています。」
「人間というものが、宇宙的共感と宇宙的反感との所産」p32

つまり生誕することは魂だけの段階で、反発することで形になって人間として誕生することになるのです。

そして曲解すれば、人は共感という魂の部分で意志となり、ものやサービスを購入する決断(意志)をするのです。


ちなみに、拝著「究極の経営」もそういうことを先取りした本です!
是非お読みください!

横に紹介ページに誘導するバナーがあります。

ただ、この本、ひとつ重大な誤りがあります。
それは「社員を社長と同じ目線にもっていく」
という点です。

具体的に言うと
社員を、社員としての待遇で、つまり自動的に給料が毎月一定額入るしくみの中では、
「社員を社長と同じ目線にもっていく」ことは難しい、ということです。

やはりビジネスとしても完全歩合で、むしろ組織から独立している人を組織化して
おこなうビジネスなら成り立つかもしれません。

江戸時代の農民はみんな独立していました。

そういう制度のもとでないと、「社員を社長と同じ目線にもっていく」ことはできません、でした。


しかし、則天を導入し、上司によるチェックが確実に実行されていれば、学習する組織として有効に作動するでしょう!

手前みそで恐縮ですが、いまから7年前に書いた本ですが、資本主義の終焉が話題になる今日、今こそ答えになる本である、と自負しております!


本当に手前みそですみません・・・・

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2016年08月17日 15:22に投稿されたエントリーのページです。

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