世の中が厳しいことが、当り前のことであるのは、このブログでずっと書いてきました。
当り前のことをなぜしつこく書かなければならないのか。
経営のプロの資格を持つ専門家が、中小企業診断士をとっても簡単に食べていけない、と否定的なことをネットに書き込む。
当り前のことです。それだけで食べていけなのは。東大出ただけでは食べていけない。弁護士になっただけでも食べていけない。
しかし、そんなことは誰でもわかっていることです。
しかし、食べていくには、まず「保証」が必要なのです。狩りと同じで、食べるためのお客様を見つけるには、お客様に信用してもらう「保証」が必要なのです。一言でわかる保証が。
その保証が一般の場合は企業名や所属団体名なのです。それが大企業やグローバル企業のように大きくて評判がよければ、それだけで、ビジネスは成立していきます。
(昨今、それでも大企業のネームバリーだけでも商売はうまくいきませんが)
しかし、組織が小さくなればなるほど、その数に反比例するように「保証」は弱くなります。
ましては個人を信頼する「保証」は最弱です。
だから「資格」が有効なのです。まずは「保証」なのです。「保証」だけで食べていけないのは当り前です。だから当社は資格という「保証」をどうビジネスにつなげるか、というテーマを必至に追いかけているのです。
そしてその道具を試行錯誤して作っているのです。
今、日本において有効な食べる「道具」が必要だからです。
日本はこの20年、内需は縮小再生産でした。その結果、中小企業の9割は赤字、という事態におちいっているのです。
10年生き残る企業は1割に満たない。7割は3年で潰れます。
そんな環境のなかで、人を使って起業するのはあまりに危険すぎます。
だから、個人で起業すべきなのです。それが独立開業です。しかし、人の力で独立開業はなかなかできません。それを補う手段として、他の専門家の人々とネットワークを組む必要があるのです。
税理士の増子先生のようには、だれもがうまくいくわけではありません。でも成功するにはああいう方法で、独立開業する人は多いです。
いくら資格を持っていても、批判ばかりしている人、否定的なことばかりいう人には人も金も寄ってきません。そういう人はほっておけなよいのです。
ネクレボで「転職成功例」を書かれた人に多くの人の賛同が寄せられたそうです。
繰り返しになりますが、今、より多くの人にとって必要なのは、否定ではなく、どうしたら、この修羅の世の中を、希望を持って、明るく生き抜くことができるか、ということです。
より多くの人が、この20年の縮小再生産の内需のなかで、世の中はさらに修羅と化し、傷つき、途方に暮れ、人生が甘いものでないことはいや、というほど理解しているのです。
だからと言って、再チャレンジは難しい。
よほどのキャリアでない限り、大企業への転職は難しいものです。
中小企業は入ったあとも厳しいです。
まず資格をとって、自分の商品価値を考えて、そのうえでオンリーワンの新しい看板を掲げるのです。半年はお客さんはつかないかもしれません。でも世の中に必要なサービスや商品であれば、必ずお客さんがつくはずです。
一人で独立開業ならば、その間食べていくだけが経営資金です。
繰り返し言います。世の中は修羅の世界です。
何かで読んだのですが、高須クリニックの院長に「どうしたらお金持ちになれるのですか」と聞いたらば、「逆張りをすること。競馬でも大穴をあてればハイリターン」と言っていました。
そのとおりだと思います。あらゆる人生でリスクは当り前なのです。
失敗しても失敗してもそこから不屈の精神で這い上がるべきです。
ダイソーの社長もガリバーの社長も、急成長の社長の多くは自分か、親で倒産を経験しています。
人は修羅のなかで、人生の崖っぷちのギリギリのところで、食べていくノウハウを身に着けるのです。
それは、考えてみれば当り前で、動物だって、狩りをするときは、勿論失敗もするし、命を落とすことだって当り前なのです。
自分の人生をダメな人生などと思う必要はないのです。会社で評価されないことを嘆く必要もない。所詮、人の評価などいい加減なものです。
まわりのことは気にせず、ただただ毎日を修業と思い、そして自分の成功する目標を明確にイメージして、1日1日を大切に生きることです。
資格や語学を学びながら、常に、自分の学んでいるスキルをどうしたら、お客に魅力なサービスや商品になるかを考えるべきです。
それでも、10年生き延びる起業は1割です。でも人を雇わなければ、その確率は格段にあがるでしょう。
勿論人を雇わない、ということは、サービスや商品のパワーは低下します。それを対等のネットワークで補うのです。
だからネクレボで交流することをお勧めします。同じ勉強仲間だし、同じ思いを持っている人の集まりだからです。