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自分の居場所を見つけよう! 就活について

私は会社を興してから、20年は立ちますが、2000通ぐらいは応募があったと思います。その間、数百人の面接をしたと思いますが、思ったことは、一つ、みんな勘違いしているなあ、ということです。


これは学校への受験とは違うのですから、画一的に履歴書と職業経歴書を出せばよい、ということではありません。どのような会社でも、誰でも合格できる基準は、採用すれば給料以上に儲けさせてくれるか、ということです。

よくいるのですが、ただ、面接で、自分は全体この会社を儲けさせます!とたんか切るのではダメです。応募する会社をよく調べて、その会社の長所、短所を把握し、(たいていの会社は、営業にコンプレックスを持っていますが)どうしたら、そこに入って自分の才能やキャリアを生かして利益をあげることができるか、詳細にわたってアピールすれば、あるいは詳細なレポートを提出すれば、採用される可能性は高いのです。

当社が発行している、成績優秀制度、ほんとに使えるのかな、ってお思いのあなた!是非一度、履歴書に添えてみてください。自分の努力やどこまで知識があるのか、明確なのは、結構面接官の安心材料になりますよ。

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http://www.media-5.co.jp/nextrevo/syoumei/

資格を取るのは大変でも、簿記やFPや証券外務員、宅建やケアマネ、民法や商法の知識なんかの知識がそこそこあることをアピールするのも他の応募者との差別化にもなります。とくに中小企業での応募に効果を発揮します。小さい会社は一人で何役をこなしてもらう、というのもアピールになるから。


今、「孫子の兵法」と「教えてナナミ」の続編で、実際、孫子の兵法や古来のノウハウを実際活用するソフト「ナナミの兵法」の原稿を書いています。なかなか遅々として進みませんが、ちょっとたけしとななみのやり取りで表現してみましょう。

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http://www.media-5.co.jp/ds/sonshi/

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http://www.media-5.co.jp/ds773/story.html

たけし 就職活動の時期に来たけど、何やっていいかわからない・・・。
ななみ 20代前半で、本当にやりたいことが決まっている人なんてあてにならないわ。
たけし なんで?
ななみ 本当に、自分の人生においてやりたいこと、そうじゃないわ、やるべきことを知るのは50歳になってからよ。論語であるでしょ。師いわく 我15にして学問を志し、30にて立つ。40にて惑わず。50にて天命を知る。・・・孔子でさえそうなんだから。あなたの本当のやるべき仕事なんてわからなくていいよ。
たけし でも高校時代の親友のつとむなんか、医者を目指す、といって医者1本だよ。
ななみ そりゃそういう人もいるよ。でも本当に向いているかどうかは、わからないわよ。
たけし それじゃ50歳まで留年してろってか?俺の大学は8年しかいられねえんだ・・・
ななみ そんなこと、言っていないわ。こう考えればどう?誰でも15歳から20歳くらいでなんとなく憧れる職業があり、もうやりたいことが決まっている人はそういうことなのよ。そして30歳でだいたい方向性がわかり、40歳で仕事に迷いがなくなり、50歳で自分の必要性を感じる・・。
たけし そんなこといわれてもぜんぜんわかんない・・・
ななみ 3段ロケットとかんがえればいいのよ。とりあえず1段目は社会に出るための打ち上げロケット。2段目は方向性を確定させるコントロールするロケット、3段目はもう迷わないロケット、そして50歳で自分なりの結果を知るロケット。だから今は、とりあえず社会に出るにはどういう仕事がいいかをかんがえればいいの。
たけし そうか。それはなんか気が楽になったかも
ななみ いいこと!今の花形産業が30年後も同じ花形とは限らないんだから。
たけし まあそうなんだけど・・・。とりあえず今花形の仕事のほうが、女の子にもてそうだし・・・。
ななみ ばかね。人と同じことを考えていたら、つまんない人生になるのよ。社会ではオンリーワンや独創が富や成功を生むんだから・・・。


私のことで恐縮ですが、小学校、中学校と理科と数学が得意であったために、自分は理系人間と思っていました。高校では国立理系コースでしたが、計算ミスが多く、思うような成績はとれませんでした。そうこうしているうちに文学や芸術にかぶれ、2年浪人したあげく教育学部に入りました。大学の間はワンダーフォーゲル部やジャズ研でクラブを堪能したあげく、なりたい職種もみつからず、とりあえず教員採用試験や公務員試験を受験しましたが、どれも不合格で、ただひとつ無名のゲームソフト会社から採用通知がきました。ところが、その会社は大阪が本社で、最初総務課に配属されました。生まれて初めて親元を離れて、一人暮らしを始めました。幸運だったのは、その会社の経営者は、今では日本を代表する天才経営者でした。

創業13年、我々新人を60人採用して合計120人の社員で、売上100億、利益30億。スピードと隙のない厳しい経営、そのテンポは今でも私にとっては理想とする経営のノウハウでしょう。これはその会社にいなければわからない、貴重な体験であり、自分にとっても最高の経営資源です。私は幸運にも偶然にそういう会社に巡り合ったのです。そこで最初に配属された総務課は、まさに経営を身近で感じる場所だったのです。

昨日、日経に就職ランキングが出ましたが、驚くことに、いまだに、25年前、私が就職しようとしているときと、人気企業が変わらないのです。チャンスはそこです。学歴エリートはみんな25年前と同じ企業にいまでも集中します。しかし、学歴エリートにかなわないなら、穴場企業に就職すべきです。

「会社がきつい」という言葉は当たり前です。20年以上国内市場は縮小の一途をたどっているのだから。だからこそ国内での拡大市場の場所をみつけることです。だれでも人生で一度、大きなチャンスをものにすればステージはあがるのです。たとえば自分の働く会社が上場する、とか、です。

ただチャンスはピンチと表裏一体です。私の人生もいつも崖っぷちでした。でもそれが人を成長させるのです。若いうちは私のずぼらな性格が災いして、すぐに崖っぷちになるのですが、この年になると、何年か一度は経済環境の悪化で崖っぷちになります。

こんな思いをするなら公務員が一番、それはそうでしょう。でも公務員になってもいろいろ人間関係で鬱になる人も多いのです。


人はピンチで成長します。それはDNAが危機に進化するプログラムを持っているからです。私も危機に陥ると、「さあ、成長するぞ、かんばるぞ!」と気合を入れます。毎日、毎時間、毎分が大切になります。

話は脱線しましたが、就職、転職のコツは受ける企業をよく調べて、自分はこういうところで利益を出せます!とアピールする材料を用意することです。

ほとんど、面接を受ける受験者は受け身です。企業でもっとも採用したくないのは、指示されないと動かない受け身の社員です。だからありきたりの履歴書を送り、ありきたりの面接を受けている時点で、失格なのです。

今、必要な社員はただ一つ「経営者と同じ目線のもつ社員」なのです。逆に、言われたことだけをやれ、という企業はやめたほうがいいでしょう。そういう人に企業が儲かったとき、恩恵は与えられませんから。

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2013年02月22日 13:57に投稿されたエントリーのページです。

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