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「殺生石」と夢

私はあまり夢は見ないのですが、人生のなかではっきり覚えている夢がいくつかあります。
先日お話した、小学3年生の時、アニメの「殺生石」を見た日の夜、そのアニメの女狐がとても強烈な印象だったのか、へんな夢を見ました。

夢の中身はこういうものです。

その薄幸そうな女の人は白い着物を着ていました。とても悲しそうな顔をして私を見つめていました。あたり一面雪景色でした。その女の人はふっと後ろに振り返ると、静かに山のほうへ歩いていったのです。私も黙って後をついていきました。その女の人の後を追って山を登っていくと、広い頂にでたのです。

彼女はすうっとしゃがみ込み、いつのまにか持っていた小枝で雪面に自分の躰のまわりにまあるく円を描くと、そのまま横たわりました。そして目をつむり深い眠りに落ちたのです。女の人が死んじゃう、そう心の中で叫びながらも、私は彼女がつけた円のなかにはけっして入ってはいけないと感じていました。

しばらく雪は激しくなり、その人の躰にどんどん雪がつもっていくのです。雪で躰が見えなくなりそうになってきたとき、その躰に異変が起きました。その躰がだんだん、昆虫のさなぎのような黒っぽくて堅い殻で覆われ出したのだ。みるみるうちに堅い殻は膨れ上がり、大きなさなぎになってしまいました。私はしばらく呆然とその大きなさなぎを見つめていました。

沈黙の時の流れを表現するように、雪はどんどん降り積もり、半時ほどもたったろうか、すでに、雪でその物体が覆われそうになった時、突然さなぎの殻が破れ、どす黒い醜い昆虫のような躰をした大きな化け物がでてきたのです。

私はびっくりして、あわてて麓へ向かって逃げ出そうとしましたが、金縛りにあって動けません。その化け物が間近まで近づいてきたとき、かろうじて足が動いたのです。あとは一目散に足を雪に取られながらも、もときた道を走り出しました。麓へ下り、街に入っても化け物は追いかけてくるのです。ものすごい恐怖感をつのらせて逃げていたつもりが、いつのまにか、自分と自分を追いかけている化け物を空から見ている。

私はそこで目がさめました。背中が、びっしょりかいた汗でひんやりしました。

皆さんも子供のころ、こういう夢を見た経験はおありでしょう。桜→殺生石つながりでこんなことも思い出しました。あまり意味はありませんが。

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2008年04月02日 02:34に投稿されたエントリーのページです。

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