天とは昼夜、寒暑、時期など天から授かった現象。
陰陽つまりプラスとマイナス。そして時制。これはまさにバイオリズムです。
二宮尊徳のいう
「世の中、花の咲き散る、人の栄枯盛衰、生き死になど万物循環する。
このような自然の理に逆らわなければ、自然と豊になる。」
です。
世の中は朝昼夜のように、春夏秋冬のように、必ず循環します。
この循環のリズムに乗っていかにビジネスを成功させるかが問題です。
地とは距離、道の険しさ、広さ、生きやすい場所かをさす。
これはマーケティングです。マーケティングを考えるときは思考の基本であるベンチマーク、つまり対比です。安いか高いか。売れるか売れないか。デザインが良いか悪いか。ベンチマークして考えることが重要です。
将とは司令官の持っている知略、信念、仁徳、勇気、威厳。
将とはリーダーシップです。リーダーシップでまず必要なのは知略です。頭が良くなければ話にならない。米軍の将校マニュアル、これはもともとドイツのモルトケの戦略からとっているのですが、
リーダーにすべき人物はまず
頭が良くて野心がないこと。
次に
頭が良くて野心がある人。
3番目に
頭が悪くて野心のない人。
最悪なのが
頭が悪くて野心のある人。こういう人が組織を破壊します。
野心のないことも重要なポイントです。これが「信」・「仁」でしょう。つまり信頼される人物であり、道徳心の篤い人。勇気のあることも大切です。こういうことが身に付くと、自然と「厳」つまり威厳が出てくるのだと思います。
法とは部隊編成、司令官の道、軍需物資の管理をさす。
これは組織のシステムと考えてもよいでしょう。
企業でいえば、組織構成、昇格のシステム、財務管理といったところでしょうか。
そして孫子はきつい調子で言います。
「およそこの5つのことは 司令官になるほどの者は皆知っているが、
これを深く理解しているものは勝ち、表面上でしか理解していない者は負ける。
つまりこの5つの命題で戦力を検討し、実情にあてはめて判断しなければならない。 」
経営者は道天地将法をつねに頭に入れて経営をしなければならないのでしょう。難しいことです。