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孫子の兵法 始計4 ベンチマーク

その実情とは、どちらの君主が道を有しているか。どちらの司令官が有能か、

どちらの状況が有利か、時の運は傾いているか、どちらが法令を厳守しているか、

どちらの軍隊が強いか、士卒はどちらがよく訓練されているか、

どちらが明確な賞罰をしているか、これだけで勝負ははっきりわかる。

マルコム・ボルトリッジ賞というのがあります。経営の品質にかかわる米国の賞なのですが、その項目はリーダーシップ、情報、戦略、学習、プロセスマネジメント(履歴)、顧客です。具体的には下記の評価基準ですが、この7つの項目で候補企業をベンチマークし、優秀とおもわれる企業を表彰する賞だそうです。

 1.リーダーシップと社会的責任の重要なキーワード
       1)ミッション、バリュー、ビジョン    2)リーダーシップ  3)意思決定のプロセス
       4)レビュー    5) 評価尺度・指標   6)環境・資源・エネルギー問題への取り組み        7)経営の透明性      8)企業倫理  9)地域社会との共存
 2.情報の共有化と活用の重要なキーワード
  1)情報・データの鮮度維持   2)データと結果
  3)競合比較  4)ベンチマーキング   5)情報マネジメント
 3.戦略の策定と展開の重要なキーワード
  1)戦略策定と形成   2)重点施策・実行計画   3)自企業の能力
  4)リスク     5)事業機会や脅威
 4.人材開発と学習環境の重要なキーワード
  1)学習環境   2)組織横断型チーム   3)個人と組織能力   4)社員満足
 5.プロセスマネジメントの重要なキーワード
  1)プロセス    2)サイクルタイム    3)生産性  
 6.顧客・市場の理解と対応の重要なキーワード
  1)既存顧客   2)顧客・市場の要求や期待   3)苦情処理
  4)未然防止   5)サービス基準    6)顧客満足・不満足
 7.企業活動の成果の重要なキーワード
  1)リーダーシップと社会的責任の成果 2)個人と組織の能力向上の成果  3)プロセスの成果4)財務の成果  5)顧客満足の成果

この項目を「数と履歴の分配システム」では次のように考えます。
1、リーダーシップの要諦は「公平平等な評価」です。公平平等に評価、利益配分をすることにリーダーの役割はつきます。
2、情報共有はいかに有効にグループウエアを活用しているかです。情報共有をするにしても、「カイゼン」という明確な目標のもとで、活用することが肝要です。
3、戦略マネジメントの要諦は「教令一致」です。
4、学習マネジメントは「学習と仕事と教育がトライアングルに連携する」ことです。
5、プロセスマネジメントこそ「数と履歴の明示」です。
6、顧客と市場関係は「カイゼン」「コミュニケーション」をいかに社員が積極的に展開するか。
7、成果に関しては上記6項目の活動結果と市場のタイミングで結果がアウトプットされるでしょう。
ITを活用して「公平平等な評価」「カイゼン」「教令一致」「学習と仕事と教育がトライアングルに連携する」「数と履歴の明示」「コミュニケーション」を実行することが経営品質をあげることにつながります。
こういう活動して社員に「気づき」をさせることが大切です。1か月ごとに面接をおこない、そういう姿勢で仕事をしてきたか、手抜きはなかったか、無駄はなかったか、生産性はあがったかを丹念にチェックすることが肝要でしょう。
ただこういった活動は当然システムで統合されていることがベストでしょう。1~7までは有機的に連携されていて、システムで結びつくことが結果につながるからです。


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2008年05月22日 04:00に投稿されたエントリーのページです。

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