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孫子の兵法 軍形編 勝兵はまず勝ちて

勝兵はまず勝ちて、しかる後に戦い、敗兵はまず戦い、しかる後に勝を求む。

事業を成功させるには、十分成功する勝算をたててから、投資をおこなうことが必要。
まず事業をおこなってから成功を試行錯誤するのは「敗兵」と言われます。

勝ちは知るべくして、為すべきものではない。
勝つべからざるものは守なり。
勝べきものは攻なり。
成功の目立つリーダーは最高に優れたリーダーではない。

勝ちは知るものであり、行為ではない。勝てないときは守り、勝つときは攻める。
うまく戦争をする者は、道を修めて法を保つ。
ゆえに勝敗をあやつることができる。
戦いがうまい者は、正義をもって戦い、システムを維持する。
(善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ)

戦争の勝敗は次の点で決まる。 

1に地形の高低、広狭、距離
2に地形に集まる物量、
3に物量に活用しうる兵数、
4に兵数の比較 
5、その比較で得る勝利。

よって勝兵は大きなおもりで小銭をはかるがごとく、
敗兵は軽いおもりで重い大金をはかる。

現代語訳すれば

ビジネスの成功は
1にマーケティング。市場の勢い、大きさ、ライバル関係。
2に資本力
3に人数
4に人材
5にベンチマーク

勝者は一杯に水のたまった堰を一気に切って、深い谷底に流し込む勢いが、形である。

作戦編でも述べましたが、本当に勢いよく拡大していくビジネスをつかむことが、本当の成功といえるのでしょう。はじめに、どうしたら勢いよく拡大するかを、十分なマーケティングに基づいて、綿密に考えて、お金を集め、人を集め、教育して人材に育て、ライバル会社とのベンチマークを入念におこない、実行していくことが、ビジネスの成功といえるのでしょう。

言うは易し、行うは本当に難しいです。