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国家と教育について1

国家と教育には、とても大切な関係があります。教育は、国を豊かにしたり、文化を守ったりするのに大きく関わっています。ここでは、その関係を6つのポイントでわかりやすく説明します。

1. 国の考えと教育:国は、その国の考えや大切にしていることを教育を通じて次の世代に伝えます。たとえば、自由や平等を大切にする国では、子どもたちにそういった価値について学ばせる教育が行われることが多いです。

私は、小中学校時代、国語の教科書で、シェイクスピアや小林秀雄、中原中也、百人一首、万葉集を通して、日本文化の美しさに憧れました。

2. 経済の成長と教育:教育がしっかりしていると、仕事ができる人がたくさん育ちます。これが経済の成長につながります。高校や大学の教育や専門的なスキルを学ぶことが、国の経済を強くします。

私は、文化的なことは高校時代に、今の仕事に関連することは大学時代に学びました。大学では教育学部の社会科学の法学研究室に属していましたが、経済学、倫理学、社会学の研究室とも仲がよく、横断的な議論の場であったことはとても勉強になりました。

またなにより、教育学部なので、教育工学はもとより、教育学、教育心理や各科目に至るまで、教育の基礎を学んだことは貴重でした。

3. みんなに平等な機会:教育は、誰でも平等にチャンスを持つための手段です。質の高い教育が、すべての人に提供されることで、貧しい家庭から抜け出すことができるかもしれません。

そのことに関しては、当時の国立大学の月謝は年間18万円でした。今は国立大学が、私立大学なみに値上がりしたのは、非常に残念です。

4. 国際的な競争:今の時代、国同士の競争があり、教育の質がその国の強さにも影響します。教え方を見直したり、新しい教育プログラムを作ったりして、国を良くしようとする努力が続けられています。

最も優れたシステムは米国で、世界中に、一流大学は、ネットで門戸を開いており、天才を見つけると、学校の援助で、自分の大学に入学させます。さらに米国は金融も発達しており、彼らが起業すれば、何度失敗しても資金が集まる土壌です。

5. 文化を守る教育:教育は、国の文化や伝統を次世代に伝えるためにも重要です。歴史や民族の文化について学ぶことで、子どもたちが自分のルーツを理解できるようになります。

今日の日本の問題は、太平洋戦争で無条件降伏したあと、GHQの方針で国を否定する教育がいまだに続いています。むしろ海外からの旅行者のほうが、日本の文化を深く愛する傾向にあり、このことは、特に、日本の教育として修正していかなければ、国が亡ぶ可能性があります。

確かに戦前は、天皇を神格化し、国を崇拝する教育でした。日清、日露戦争に日本が勝ち、戦争すれば、日本は強いので、最強の外交手段と、日本国民自身考える傾向があったことは否めません。

反戦教育も絶対的に必要ではありますが、それと同時に日本文化や歴史のすばらしさを認識する教育も必要です。さらに反戦教育と同時に、日本を守るための教育も、軍事力、外交含めて国民が学ぶべき重要な課題です。

6. 政府と教育制度:国の政府は、どのように教育を行うかを決める法律や方針を作り、そのためにお金を使います。こうすることで、教育が国の目指す方向に合わせたものになります。

このように、教育は国を支える大事な要素であり、国の未来や人々の幸せに大きく影響しています。

日本の教育の方針は、文科省が2018年に、柴山プランを発表し、その方向性は素晴らしいと思います。
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/1411332.htm#1411332
ただ、これを学校現場に落とし込むには、当初、長い年月がかかると思われました。

なによりも戦後の受験体制のままでは、とてもこのような教育は、現場ではできません。

ただ、生成AIが世の中に登場したことで、一気に世の中は変わります。まずは、デジタル教科書が変わります。

いち早く日本が世界に先駆け、教育改革を行い、社会に生かせれば、エマニュエルトッドの予言どおりに、日本は世界をリードする国にかわることでしょう!

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