ようやくアマゾンプライムで、『Civil War』と『オッペンハイマー』が見れるようになりました。私はこの二つの映画を公開された時からとても見たかったのですが、わざわざ映画館へ行く余裕もなく、元旦にようやく見ることができました。
現代社会は新たなテクノロジーの進化と共に、人間の持つ本質的な価値観の再考を迫られています。その中で、『Civil War』と『オッペンハイマー』は、私たちに重要なメッセージを届けています。AIとグローバリズムによって変わりゆく世界のなかで、どのように「人間性」を保ち、そして新たな価値観を築くべきかを問うこれらの映画の持つ共通点と問題点をここで整理します。
共通点1:人間性の危機と再生
『Civil War』と『オッペンハイマー』は、異なる設定ではありますが、どちらも人間性に対する危機感を描写しています。『Civil War』では戦争という極限状況の中で失われつつある人間性がテーマに、『オッペンハイマー』では科学技術の進歩がもたらす倫理的なジレンマにより、人間性が試されます。これらの映画は、現代社会においても避けられない人間性の問題を描いています。
共通点2:技術の影響力
技術革新がもたらす影響は計り知れません。『オッペンハイマー』では核兵器の開発を通じて、人類が持つ技術の破壊力とその倫理的問題を描き、『Civil War』では現代戦略における技術の進化が、個々の人間性に及ぼす影響を象徴的に示しています。具体的には、SNSの発達が、権力側のマスコミやハリウッド映画による社会コントロールが効かなくなってきたからです。AIが進化し続ける中で、これらのテーマはより一層、重要性を増しているといえるでしょう。
問題点1:倫理的議論の必要性
映画が描く中で、我々は技術進化の影響を受けたときの対応を問われます。AIや新技術をどのように利用し、どのように規制すべきかといった倫理的議論が、今まさに求められています。『オッペンハイマー』では技術の暴走を、そして『Civil War』ではその利用の結果を通じて、警戒を促しています。
問題点2:グローバリズムと戦争の危機
バイデンをはじめとする現代のグローバリストの行動が、時に地政学的な緊張を生み出しています。これが引き金となり、第三次世界大戦が起こりうるシナリオも、絵空事ではありません。『Civil War』の背景にある内戦や『オッペンハイマー』で描かれる核兵器の脅威は、そのシナリオが現実となった場合に私たちが直面するであろう惨状を生々しく示しています。
終わりに
これらの映画は、現代の私たちが抱える問題を再認識させる重要な対話の場を提供してくれます。それを通じて、私たちは「人間であること」の本質を改めて見つめ直し、これからの時代における適切な価値観を模索し続けることが必要です。どのようにして人間性を守りつつ新たな技術やグローバルな影響力と向き合うか、それがこれからの社会にとっての大きな課題です。
なによりも歴史は繰り返す、と言います。原爆の開発がそれ以降どのように世界を変えたか、そしてこれからAIがどのように世界を変えるか、また世界の最強国である米国という国の本質とその変化も注視していかなければなりません。