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生成AI時代の歩き方 個人の能力を高めるITのツールで、エネルギーを取り戻す

個人の能力を高めるITのツールで、エネルギーを取り戻す

私は昭和35年、埼玉県浦和市(現さいたま市浦和区)に生まれました。昭和35年というと、ちょうど高度成長期が始まり、ようやく世相が明るくなり始めた頃です。2歳ぐらいから記憶があるのですが、子どもの頃、よく母に上野のデパートに連れていってもらいました。浦和から京浜東北線に乗って車窓を眺めていると、川口あたりで、鋳物工場が数多く立ち並び、キューポラという煙突からもうもうと煙が流れているのが印象的でした。今ではほとんど見当たりません。

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上野駅前には、白い服を着た傷痍軍人と呼ばれている人たちが大勢いて、アコーディオンを弾いていました。なぜかいつも物悲しい曲でしたが、そんな駅前の侘しさとは比べ物にならない程、当時の上野は今以上に賑わっていて、デパートの屋上の遊園地で遊ぶのがとても楽しかったのを覚えております。帰りにはおいしいお菓子を買って帰りました。今でも私は、その当時の面影を残す上野や御徒町界隈が大好きです。
小学4年生頃から、一人で東京の塾に行くようになったのですが、ヘルメットをかぶり、手ぬぐいでマスクした大学生と思しき人たちをはじめとして、ものすごい数の人々が都内の電車の中や道路に集まっていました。

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当時の日本は、エネルギーと活気にあふれていると感じました。特に東京へ行くとき、駅や通勤ラッシュ時には、人の波が絶えず押し寄せてきて、私は子どもながらもその光景に圧倒されました。彼らは一日の仕事を終えて帰る途中だったり、友人との待ち合わせだったり、様々な目的を持ちながら都会の中心に集まっていました。

そのような人々を見ていると、自分自身も何か大きな仕事や目標に向かって努力しているような気持ちになりました。だからこそ、一人で塾に通うことにも抵抗はありませんでした。それが当たり前のように感じていました。

中学生の頃、私はオイルショックが起きた時に母親が大量のトイレットペーパーを買いだめしている姿に驚いた思い出があります。

大学卒業後は円高不況の時期に就職難に直面しましたが、入ったベンチャー企業が3年間で急成長し、一部上場企業になりました。
ちょうど昭和天皇が崩御した時に転職し、28歳の若者である私にも1000万円のプロジェクトが依頼されました。

その頃から世の中の勢いが増し、バブル時代のピークがやってきました。不動産成金の銀座での贅沢な暮らしが報道され、全国にエネルギーがみなぎっていたように感じました。
しかし、バブルは2、3年で崩壊し、仕事を得ることも難しくなっていきました。

私はIT関連の新規事業のコンサルタントを担当していましたが、外注したソフトウェア開発の品質に満足できず、自身でソフトウェア会社を設立しました。そして、コンサルタント会社を辞めて設立した会社の経営に専念し、早くも10年が経ちました。

敗戦、安保闘争、ニクソンショック、オイルショック、円高不況と海外を原因とする大
きな危機を、日本人はものすごいエネルギーで、その都度乗り越えてきました。私はバブ
ルの崩壊を立ち直らせるものは内需拡大だと確信していました。

そして日本人がITという道具をフルに活用して能力を高め、専門性を持ち、消費者市場が投資市場に変わることで、内需が飛躍的に増大するものだと思っていました。少なくともバブル崩壊までは……。

ところがバブル崩壊後、日本人からエネルギーが急速に消えてしまったのです。働くことに対する「誇り」、日本人としての「誇り」が失われてしまったように感じます。どうしてそうなってしまったのか。皆さんは、昭和から平成にかけてのこの間をどのようにお過ごしでしたか。私は昭和の時代までは社会が景気循環の波にうまく乗っていたのではないかと思います。しかし平成になって、世の中全体の方向性がずれていったように感じます。

今、21世紀最大の転換期が訪れています。19世紀に訪れた、蒸気機関が肉体の変革を起こしたように、21世紀の今日、生成AIが知の変革を起こそうとしています。

本書を読もうとされている皆さまは、この大きく変わろうとしている世の中で、漠然とした不安と、想像もつかないような変化を体験するにちがいありません。

経営者ならすぐに利益を出せる方法、ビジネスマンなら仕事の結果を出せる方法、仕事のない人ならすぐに仕事が見つかる方法、そしてどのような人でもいかに生きるか、です。

この35年間、内需を縮小させたのには、少子化の問題とそれ以上に格差社会への変質が大きく影響しているはずです。下層となった人々の増加が加速したために、従来多様化されていたGNP世界2位の豊かな消費市場は消えました。そして価格破壊が起き、市場があらゆるジャンルでシェアトップ企業しか残れない単一の消費市場に変化したのです。

現在の時代は、簡単に儲かることができる時代ではありません。これは、社員にとっても同様です。企業は、情報を公開し、社員自身が自己の生産性を認識し、その改善に取り組む必要があります。経営者にとっても、社員全員が利益追求の意識を持つことが重要であり、現在の困難を乗り越えるための最適な手法であり、社員の変革を促す最大のチャンスです。

そして生成AIをビジネスマン一人一人がビジネスツールとして活用することで、企業のパワーは大幅に変わります。まさに社会の、人類のビックバンが始まるときに、大切なことは、古典に帰れ、ということです。

そのためには、『孫子の兵法』という文献が参考になります。なぜなら、この古典には組織の運営に関する秘訣が含まれており、今日の経営にも役立つ教訓が詰まっているからです。現代のビジネス書では、成功事例を挙げることが一般的ですが、これらは表面的な情報に基づいていることが多いです。一方で、『孫子の兵法』は歴史を通じて検証された事例が多く含まれており、その洗練された知恵から、現代の経営に対する新たな視点を得ることができるのではないでしょうか。

そして複雑になりすぎた現代社会で起きている様々な問題を解決できるものこそ、生成AIを活
用することです。今や、生成AIというツールは、ビジネス活動を確実に大きく変容させていくでしょう。これから進めるお話は今必要な戦略の真理を、ビジネスの現場にあてはめて検証し、生成AIを活用してそれを実行する方法をご提案するものです。


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2023年08月01日 10:25に投稿されたエントリーのページです。

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