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いまこそ南朝スピリッツを!

前回のブログで、いかに、新自由主義が進行し、貧富の差が大きくかわっていきていか、という話をしました。

この流れをわれわれ庶民が止めることはできないでしょう。

それを踏まえて、大企業や官庁に属さない、もちろん数少ないエスタブリッシュメントに属さない、庶民の我々はいかにして、いきることができるでしょうか?

それこそ、いまから660年前に存在した南朝の生き方こそ参考になると思います。

武力で敗北し、吉野の山奥に隠棲した南朝の人々は、つぶされもせず、やがて北朝に吸収されながらも、隠然とその存在を保っていました。

なぜ、南朝はつぶされずに、残ったのでしょうか?

まず、権力は常に一枚岩ではないからです。

巨大な富や権力をにぎった人は、こんどは、守りに入らなければなりません。
そうなると、色々なところから亀裂が生じるのです。

足利尊氏は、弟の足利直義や息子の直冬と分裂しました。

時がたって、応仁の乱でも、東軍と西軍で分裂しました。
その西軍も、うまく南朝の皇子を担いだりして応仁の乱は十年も戦が続き、
京都の町は灰塵に帰したのです。

なぜそうなるか、というと、各領主も、家督相続もめる場合が多いのです。

家督を勝ち取れなかず、幕府に認められなかったものは、反旗をひるがえして謀反をおこします。そのときに、反権力である南朝を担ぐのです。

そのようなことで、室町幕府は安定せずに、とうとう、戦国時代へ突入し、織田信長が台頭するのです。

信長は、天下統一には南朝の一掃が必要と感じ、三重や浪岡の北畠一族を根絶やしにしようとします。

それはまさに、的を得た戦略だったのです。


まず中間層の減少と貧困層の拡大を利用して成功したビジネスが、ユニクロと百円ショップのダイソーです。

若年層の貧困化を利用して拡大したのは、無料通話や無料ゲームで、顧客層をブレイクしたラインやグリーやミクシー、DeNAです。

ソフトバンクの孫社長は、ビジネスはインフラを狙わないといけない、と言ってます。

洋服も、百円ショップも、ゲームも、スマフォも生活で常に購入しなければならない、見えないインフラなのです。

われわれは、巨大なマスなインフラをつくるのではなく、小さいお客様でもニッチなインフラ供給をめざさなければなりません。

たとえば、よく昔、学校のそばには、駄菓子屋がありましたが、おなかのすいた生徒にとっては、お菓子を調達するインフラなのです。

室町時代の南朝は、家督相続やお家騒動で負けた人たちの敗者復活のインフラだったのです。

どのようなところにも、思いもよらない「マーケット」は存在しているのでしょう。

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2017年11月07日 08:37に投稿されたエントリーのページです。

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