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大不況を大好況と感じられる方法

今日、昼ごろ、仕事を中断して、CDを漁っていたら、あがた森魚の「乙女のろまん」というCDをCDケースの奥で見つけました。気まぐれにプレーヤーで鳴らしてみると、部屋いっぱいに昭和初期の世界が広がりました。

乙女のろまん
あわれ乙女よ何故泣くか
お巡りさんが訳聞けば
お願いだから許してね
弟妹おなかすかせて
待ってるからね
なくなといえばなを泣いた
かた うちふるわせて
・・・・春をひさぐ
ああメリケンフトン

1929年世界大恐慌が起こり、
巷には失業者があふれ
銀座や日本橋界隈でこういう
情景があちらこちらで見れたのでしょう。

なんか今、違和感がないのです。
とてもしっくりいくのです。
あがた森魚の不安げな嬌声(失礼!)が
とてもすさんだ今の日本の世情にマッチしているのです。

極め付きは、CDも佳境にはいり、
あがた森魚代表作「赤色エレジー」がかかりました。

愛は愛とて何になる
男一郎 まこととて

幸子の幸は何処にある
男一郎 ままよとて

昭和余年は春も宵
桜吹雪けば情も舞う

そして終番になり
清怨夜曲
・・・・
だから踊ろう 僕と一緒に
君は幸せに眠くなれ
でも怖いの ほらあんなに
明日も寂しそきらきらお星様
・・・・

眠っている時間だけが幸せな人生とは・・
生き続けることの辛さを実にうまく表現しています。

確かに今は、仕事を思うように拡大するのは難しい。
でも生き続けることは、難しくない。
今日もデパートや駅前を歩きましたが、
昭和余年に比べれば、大好況です。
明日の食べ物がなかったり、住む家のない人の姿は見かけません。

そう考えると、今はビジネスチャンスに溢れています!

そういえば、夜、川島芳子のドラマが、テレビが放映されていました。
この時代はとても大胆で、だれもがグローバルで、魅力的です。
中国や上海で仕事をしている日本人が多い今日
とても共感を持てる時代なのかもしれない。

しかし、このあと日本は破滅へと突き進んでいく。

私は8年前、満州事変の小説を書こうと思い、たくさんの資料を読みました。
そもそも、あがた氏のCDも昭和初期の雰囲気をつかみたくて買いそろえたのですが、
この1枚以外、どこかになくしてしまいました。
川島芳子の本もずいぶん読みました。
昭和初期に雰囲気に今近いように思います。

みんなもう一度、老若男女がパソコンに興味を持って
ビジネスに、能力向上にがんばりましょう。
この20年間、OECDの調査で、学力も、労働生産性も1位から先進国最下位に落ちたのです。

「だから踊ろう 僕と一緒に
君は幸せに眠くなれ」
とみんなが現実逃避していると
昭和余年の二の前になります。!
教育と経営のイノベーションしかないんです!!!
孫子も、曹操も、G・ウェルチも成功した経営者はみんな言っています。

でも、このテレビを見ながら私の頭の中では、「赤色エレジー」がなっていました。
「そうだ、あがた森魚のコンサートにでも行ってみようかな」と思ったら
とっても、マイナーなコンサートにもかかわらず
来週の東京公演のチケットは完売でした。

世間は鋭い・・・・。

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2008年12月06日 22:43に投稿されたエントリーのページです。

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