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旭山動物園の奇跡

 先日、旭山動物園にいきました。旭川という辺境の地にあるこの動物園が、上野動物園の入場者数を越えたというニュースは、よほど特別なものがあるのだろうと想像していました。しかしいざいってみると、普通の動物園なのです。規模でいえば、けっして大きい動物園ではありません。埼玉の坂戸にある県立動物園のほうがはるかに規模は大きい。むしろシンプルな動物園です。しかし3時間という短い時間ではありましたが、実に、どの檻でも動物のドラマティックな動きを目にすることができました。

 まずチンパンジーは折の中を実に活発に飛び回っていました。高いところから飛び降りたり、実に俊敏に動いているのです。

白熊はとても美しく、上野動物園でみた白熊は毛などもぬけてとても汚かったので、旭川の白熊が活発にぐるぐる回っているのはとても感動的でした。以前雑誌で、この動物園の白熊が柱の陰から観客席を覗いている写真があり、白熊から見ると人間は水に浮かんだアザラシのように見えて、食べるために狙っている、と記事にあり、それがとってもユニークに感じたのを思い出しました。
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ゴマアザラシはとても毛並みも美しく、気持ちよさそうにのびのびと泳いでいて、しみじみゴマちゃんは泳ぐのが本当にすきなのだなあ、と時間のたつのも忘れて見入っていました。

トラにいたっては本当に活発で、人間が見ているところをいったりきたりして、足を上げたり、ほえていて、ガラスを隔てていても、小さい子供はおびえるぐらい迫力がありました。
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ペンギンもいきいき泳いだり、陸地であるいたりしていて、なんとはじめて交尾も見ることができました。それも3カップルぐらいしているのです。

アムールひょうはおりの上にいっぴきねむっていましたが、そこへ別のしろひょうがくると仲間争いの威嚇をはじめました。檻の下から観察ができるので、下からそのバトルをみると、その臨場感にとても迫力がありました。
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最初、これらの動態は客の前で、見せるしぐさをしているように調教されているのかと思いました。そのくらい、どの檻も動物はその野生の活発な姿を観客に魅せます。ところがこれは行動展示といって動物の自主性や自由度を増す工夫で檻を設計したり、飼育をした結果なのだそうです。

たとえば先ほど述べた白熊の展示にしても、本来人間に見られるだけでストレスになるものを、人間をエサにみえるようなしかけにすれば、白熊にとってドーパミン?が出て、常に生き生きと野生的でいられるでしょう。

このノウハウが動物を生き生きと活動をはじめさせ、結果、日本一の動物園になってしまった、ということのようです。私もこうも生き生きとしている、美しい動物を見ていると、とても元気になる気がしました。いままで私は動物園は苦手で、臭いし、汚いし、いつも隅っこで寝ているし、なにが面白いのだろう、と思っていました。どうも都会という檻のなかで、仕事や生活や人間関係に追われている自分のいやな部分と重なっていたのかもしれません。

旭山動物園のホームページで園長は行動展示を、「野生動物の特徴的な行動を展示することによって観察者に特徴的形態の意味が分かって貰えるし,何よりも野生動物そのものに感動して貰うことである」ということであり、「すべての行動は動物たちの意志でなければなりません。強制するようなことがあっては絶対に駄目」と言っていました。

 今回、私はこの動物園のプロモーションという観点に興味がありました。なぜこの偏狭な地にある、つぶれかけた動物園が、見る見る日本全国で旋風を巻き起こしたか、どういうプロモーションのからくりがあるのか、ということです。

しかし初めて訪れて、これはプロモーションという小手先のものでないことがよくわかりました。この動物園がこれほどブームになるのは、抑圧された現代人の一服の清涼剤になっているのではないでしょうか。それは心の阻害と人間不信と管理されつづける今日の社会への警笛なのかもしれません。檻のなかにいないのにもかかわらず、檻にはいった動物のように日々のしがらみに元気のないわれわれは、やはり自主性や自由を回復し、生き生き生きられる工夫をしなければならないのではないでしょうか。
旭山動物園の行動展示は動物をいきいきとさせる「システム」を作ったのです。

われわれも自主的で個性を活かせるシステムを仕事上で工夫しなければならないと思います。

「則天」はそういったことを目指して開発しているシステムです。
2年間利用した社員の声をご紹介します。

開発部:一つ一つの業務は別々のようですが、過去の何かしらの業務とつながっていることも少なくありません。以前の状況を振り返ることで、現在直面している業務がこなし易くなることもあるのではないでしょうか。

開発部:当時の状況を詳しく思い出したい時に結構活用しています。また、今後も必要な作業手順を、専門スキルに記録できるので便利です。

総務部:掲示板があるので、意見を言いやすくなり、会社に参加している意識が高まったと思います。

営業部:私が主に使用している機能は、日報や業務の詳細、掲示板機能です。これだけでも、自己管理と組織とのつながりが明確になり、便利です。

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2008年01月24日 10:40に投稿されたエントリーのページです。

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