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20年にわたる教育現場の問題点とITによる対策 2

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まず、1882年から2001年までの20年間で、3割も学力は落ちたこと。
世界で82年では学力1位でも2008年で18位まで落ちている。
そしてその原因は遅滞者つまり勉強のできない子どもの増加によること。
遅滞発生率は学年が高くなるほど増加する。


(速進者発生率は20年で変わらない)

そしてその原因の大きくは家庭にあること。


勉強のモチベーションは「現在が楽しい」より、将来役立つためであることが強い。それは年齢が高くなるほど強くなる。

将来学歴が必要と考えているのは大卒の家庭の子どもより非大卒の家庭の子どもが多い。にもかかわらず、非大卒の子どもは勉強へのモチベーションが低い。成績も無関心な子どもが多い。
家庭の格差がそのまま生徒の成績の格差にあらわれる。
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(父大卒、非大卒家庭の正答率と学習時間)

学校の教師の志向としては個別指導型教師のほうが生徒の成績を上げることができる。
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(正答率と教師の志向性の相関関係)

遅滞発生率も個別指導で抑えることができる。
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なおかつ21年以上のベテラン教師が、生徒の成績を上げることができる。10年から21年の中堅が、10年までの若い教師より、生徒の成績を上げることは難しい。若い教師は生徒に近い目線で、生徒に人気があり、ベテランは技術と親の目線で指導できるからではないか。
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生徒も指導法はやはり黒板、教科書中心の授業を最も望んでいる。(できる子もできない子も)しかし効果を上げる優秀な学校ではより積極的に宿題を出す。

できる子ほど自分の発表や調べ学習、自分たちで考えることに積極的であり、成績下位者ほど非積極的である。

勉強の成績を上げることは、現状では、ほとんど先生の人間性やカリスマ性、熱心さにのみ頼っていて、教師の指導法に技術的な積み重ねがない。
成績を効率的に上げる優秀校ほど、もちろん家庭学習の時間が長く、授業中もよく発言し、よく質問し、間違えた問題を復習し、調べ学習を積極的に行う。

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2008年06月19日 06:06に投稿されたエントリーのページです。

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