イエナの戦い
プロイセン軍 ブリュッヘルの指揮する1万5千はカッセル付近に待機。フランクフルト方面より進軍してくると想定されるフランス軍に備える。
ブラウンシュワイヒ率いる7万はエルフルト付近に集結。ウェルツブルグ方面に進撃する。
左軍ホーエンローエの指揮する5万はイエナ西南のブラッケンハイムに集結。
予備兵団1万5千はマグデブルグ付近で待機。
ナポレオン軍 プロイセン軍はウェストファーレン地方よりライン河の下流に出てフランス軍の背後に回りこむと想定。
少数でこの方面を牽制しつつ、全力でフランケン森に集結。ザクセンを経由してベルリンに向かう。そうすれば敵の背後に回り込め、ロシアとプロイセン軍の合流を阻止できると考えた。
1806年ナポレオンは18万の兵を3隊に分け、フランケン森北方のブラウェンとザールフェルトを結ぶ線に向かって前進を開始。
プロイセン軍はフランス軍がザクセンに向かうものと判断し、全軍をザーレ湖畔に集結。同時に1個師団をフランケン森の北の出口のホーフに派遣する。
プロイセン軍の動きを知ったナポレオンは包囲作戦を展開。プロイセン軍は包囲を脱出するために北方へ退却を開始する。
ナポレオンはプロイセン軍に完勝するために、イエナの高地を乗り越える作戦に出る。なぜならプロイセン軍は、ナポレオンがイエナを迂回する、という想定のもとで退却するのだから、その常識を破ることが、ナポレオンに勝利をもたらすのである。
ナポレオンのこのときの有名な言葉が、「我が辞書に不可能という文字はない」ということです。
この機をとらえたフランス軍はザーレ河を渡り、プロイセン・ホーエンローエ軍を撃破。さらに北方ではダブー軍団2万6千がプロイセン中軍ブラウンシュワイヒ軍と交戦し、これを破る。
プロイセン軍は敗走し、10月27日ベルリン入城。
兵勢編 正をもって合い、奇をもって勝つ
だれもが成功したいのである。だれもが思いつく成功までの至る道を進んでいては成功しない。だれかが追い落とされるから。だれもが不可能だと思うことを成功させることが、成功への近道である。
松下幸之助語録に「成功とは成功まで継続することだ」というのがある。ビジネスは利益を追及するものである。だれもが利益を得たいと考える。しかしみんなが儲かる、と思っているものは、儲からない。みんなが儲けるのは不可能だ、とあきらめているビジネスを成功させることが本当に儲けることができる。