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2014年05月 アーカイブ

2014年05月08日

「資本主義の終焉と歴史の危機」「里山資本主義」

最近気になる2冊の本があります。

ひとつは「資本主義の終焉と歴史の危機」もう一つは「里山資本主義」です。

実はこの2冊密接な関係にあります。

水野和夫氏が書いた「資本主義の終焉と歴史の危機」は端的にいうと、ゼロ金利が長く続く今日の経済は資本主義の終焉を意味し、ITによるグローバル金融資本の暴走は、最後の断末魔のあがきであるちうのです。実は13-15世紀の領土を資本とするスペイン中心の経済から、グローバルに海洋支配による資本の蓄積をイギリスが進めたのと、本質的に同類のことだというのです。

ドイツの法哲学者カールシュミットはこのことを「空間革命」と呼びました。

実に面白い主張だと思い一気に読みました。

もう一つは藻谷浩介氏の「里山資本主義」です。NHKの金融資本主義を監修しているうちに、資本主義の限界、終焉を感じ、お金を使わない生き方を主張したのです。

私も大学生の時は「革命」という言葉にロマンを感じ、卒業してからは、ビジネスにおける革命家になりたいという志を長い間、持ち続け、会社まで起業し、早20年たちました。

学習SNSサイト「ネクレボ」は「NEXTREVOLUTION」すなわち次の革命という意味です。

しかし、もはや50の齢を過ぎた私の心の中に、正直、「革命」という言葉には、胸躍る気持ちも、ロマンもありません。厳しい、残酷な現実としての触感しか残っていません。

IT革命で世の中は産業革命は終わったものとばかり思っていましたが、実は、まだ産業革命は起こっていなかったのです。

一人の人生の歴史はとても短いものです。しかし現実の歴史は人間が束になっても一瞬で終わってしまいます。

いつの時代も革命の前には多くの人の悲劇と犠牲が横たわっています。


資本主義に変わる今度の革命も、いつ起こるのか、まだだれもわからないのだと思います。

1年後か、10年後か100年後か。


今言えることは、資本主義の終焉の時代を迎えて、だれもが生きづらい、つらい時代である、ということです。


景気がいい、とマスメディアでは盛んにアピールしているのに、実際の周囲にはその実感が乏しい。

これは政策的には正しいと思います。景気は水の流れと同じで、景気が悪い、といっている間は絶対によくはならないし、こういった資本主義の構造自体が壊れかけているのに、自然によくなることはありません。


だから、お札を刷り、株価を上げ、公共投資を増発し、一部の企業だけでも景気よくするしか方法はないのです。

しかし現実には、輸入品やガソリンなどが高騰するなか、株でもうけているお金持ち対象の高級品と、日常で生きていくために必要な必需品以外はなかなか利益は確保できません。

この時代をいかに生きるか?それは今私たちにとっていとりひとりが最も重要な課題であるのだと思います。

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