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2009年01月 アーカイブ

2009年01月19日

あけましておめでとうございます。

私は昭和35年埼玉県さいたま市、旧浦和市に生まれました。昭和35年というと、戦後15年が経ち、ちょうど高度成長期が始まり、ようやく世相が明るくなり始めたころです。2歳ぐらいから記憶があるのですが、子供のころ、よく母に上野のデパートに連れて行ってもらいました。浦和から京浜東北線に乗って、車窓を眺めると、川口あたりで、鋳物工場が数多く立ち並び、キューポラという煙突からもうもうと煙が流れているのが印象的でした。今ではほとんど見当たりません。

上野へ着くと、白い服を着た傷痍軍人と呼ばれている人たちが、駅前でアコーディオンを弾いていました。なぜかいつも物悲しい曲だったように記憶しています。当時上野は今以上に賑わっていました。そしてデパートの屋上の遊園地で遊ぶのがとても楽しかったのを覚えております。帰りにコロンバンのマーブルケーキや不二屋の三色アイスを買って帰りました。今でも私は、その当時の面影を残す上野や御徒町界隈が大好きです。

小学四年生ごろになると、一人で東京の塾にいくようになるのですが、ヘルメットをかぶり、手ぬぐいでマスクした大学生ふうなのものすごい数の人々が都内の電車の中や道路に徒党を組んでいました。
 そうこうしているうちにオイルショックがやってきて、母がトイレットペーパーをたくさん押入れに買いだめしている姿を不思議そうに見ていました。

大学卒業時は円高不況と言われて、就職難だったのですが、たまたま入った名前も知られていないベンチー企業は私が在籍している三年間で一部上場へと急拡大していきました。私はちょうど昭和天皇の崩御のときに、転職も決意しました。

転職先の仕事は新規事業のコンサルタントなのですが、28歳の若造の私にも一部上場企業から1000万円のコンサルティングのプロジェクトを依頼されました。私が社会に働き出したころから世の中の勢いが増し、バブル時代のピークが到来しました。不動産成金の銀座豪遊の武勇伝が連日テレビや雑誌で報道され、ものすごいエネルギーが全国を駆け巡っていたように思います。
しかし2,3年もしないうちにバブルは崩壊で、社内のムードもすこしずつ、ぎすぎすしたものになりはじめました。

クライアント先の社長さんに誘われてソフト会社を興し、はや15年になります。敗戦、安保闘争、ニクソンショック、オイルショック、円高不況と海外を原因とする大きな危機に、日本人はものすごいエネルギーでその都度乗り越えてきました。私はバブルの崩壊を立ち直らせるものは内需拡大だと、そして日本人がITという道具をフルに活用して能力を高め、専門性を持ち、消費者市場が投資市場に変わることで、内需が飛躍的に増大するものだと思いました。少なくともバブル崩壊までは。ところがバブル崩壊後、日本人からエネルギーが消えてしまったように感じます。働く「誇り」、日本人としての「誇り」がうしなわれてしまったように感じます。

人は少子化が原因と言います。しかし戦後、イギリスは英国病に悩まされ、著しく経済が停滞していました。サッチャーは国民に、自立と誇りをもつことを訴え、ブレア政権になり、経済はよみがえりました。
今、日本人に必要なのは「働く誇り」と「自立」だと思います。自虐的になってはいませんか。人にたよってはいませんか。どうしてこんな簡単なことを日本人は取り戻すことができないのでしょうか。あと必要なのは、前向きになるための「勇気」です。

日本人は古来より、世界で最も道具を工夫する達人でした。そしてきわめて現実的な人種なのです。一人一人が自立し、道具を工夫して、試行錯誤して、世界でも類をみない文明を築いてきたのです。そういった国民性を明治になり、いきなり変えさせられ、少しずつ日本的なものと折衷する工夫をし、しかし我慢しきれず世界戦争をおこし、敗れ、戦後また西洋的なものに全面改装させられ、少しずつ日本的なものとの折衷する工夫し、GNP第2位になり、日本的経営が世界中で注目されたのもつかのま、バブル崩壊、失われた10年を経て、世界的な金融バブルを背景に新自由主義に舞進し、日本的経営をかなぐり捨て、ここへきてまたそのバブルもはじけたのです。

それでも私は小人の靴やのように、個人の能力を高める「道具」、組織で個人の能力を生かす「道具」を作り続けてきました。

いつか誇りを取り戻し、昔のようなエネルギーを爆発させて、新しい日本経済をつくりだしていく、私たちが待ち続けていたお客様のために。

この本が皆さんにエネルギーを取り戻していただくきっかけになっていただければ幸いです。もう準備はそろっております。

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